ベンゲル後任監督に試練… アーセナルの今夏補強予算は“わずか”76億円と英紙報道

アーセナルの今夏補強予算は“わずか”76億円と英紙が報じている【写真:Getty Images】
アーセナルの今夏補強予算は“わずか”76億円と英紙が報じている【写真:Getty Images】

大型補強が実らず今季6位低迷、エジル契約延長などで財政圧迫

 アーセナルは今季限りで、22シーズンにわたってアーセン・ベンゲル監督の退任を発表した。来シーズンは新体制でのリスタートを切るが、後任監督にはいきなり試練が待っているようだ。英紙「デイリー・テレグラフ」によると、夏の移籍市場でクラブが用意する予算は5000万ポンド(約76億円)と限られたものになるという。

 アーセナルはこの1年間で、選手の補強などに1億ポンド(約152億円)以上の予算を費やしている。今年1月にクラブ史上最高額の5600万ポンド(約85億円)を投じたガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤンをはじめ、フランス代表FWアレクサンドル・ラカゼットやアルメニア代表MFヘンリク・ムヒタリアンらを獲得。さらにドイツ代表MFメスト・エジルの契約延長には、大幅な給与アップを盛り込んだ。

 2016年もスイス代表MFグラニト・ジャカやドイツ代表DFシュコドラン・ムスタフィを獲得するなど、立て続けに大型補強を展開しているものの、昨季はリーグ5位でフィニッシュ。19シーズン続いたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の連続出場が途絶えた。今季もここまで6位と苦戦し、CL出場によるボーナスが見込めない状況だ。

 監督交代という大きな節目が近づくなかで、クラブは財政的に圧迫されている。記事によれば、ベンゲル監督の後継者のために用意される予算は5000万ポンドと、オーバメヤン一人分にも満たない。目玉補強となるワールドクラス獲得を目指すのであれば、現有戦力を放出して資金を捻出する必要があるという。

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