なぜ川崎は鹿島を一蹴できたのか 輝きを放ったMF家長昭博が明かす“頭の整理”
「我慢するところと攻撃に行くところを引き締めながら」
「(球際や切り替えのところは)足りていなかったと感じていたし、それは自分自身にも感じていた。そこは意識してやっていました。(相手を崩すところは)いつもと変わらないです。上手くいっていない時に、そこばかり考えてしまうと本末転倒になってくる部分もある。しっかり一人でやれることというか、守備でボールを奪うところも大事なので、そういうところは出せたかなと思います」
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後半39分にMF齋藤学と交代するまでの84分間、攻守に奮闘。4得点を生み出した攻撃に関して「良かったところもあれば、まだまだな部分もある」と振り返る家長は、今後チームが勝ち星を積み重ねていくためには我慢強い戦いが必要になると強調した。
「去年は我慢して勝ちに持って行った試合も多かったと思う。そのなかで今年はちょっと我慢し切れない試合がある。客観的に見ても90分間支配することは無理なので、我慢する時間に我慢しないとこれからも簡単に失点をしてしまう。我慢するところと、攻撃に行くところをみんなで引き締めながらやっていきたい」
公式戦7試合ぶりの勝利でチームはやっと前に進み出した。だが、まだ1試合勝っただけに過ぎない。「もっともっと走らないといけない」と自身への要求を高める背番号41は、5月初旬まで続く厳しい連戦をチームとともに走り抜ける。
林 遼平
はやし・りょうへい/1987年、埼玉県生まれ。東日本大震災を機に「あとで後悔するならやりたいことはやっておこう」と、憧れだったロンドンへ語学留学。2012年のロンドン五輪を現地で観戦したことで、よりスポーツの奥深さにハマることになった。帰国後、サッカー専門新聞『EL GOLAZO』の川崎フロンターレ、湘南ベルマーレ、東京ヴェルディ担当を歴任。現在はフリーランスとして『Number Web』や『GOAL』などに寄稿している。