浦和の暫定監督を務めた大槻氏、ヘッドコーチとしてトップチーム残留決定
オリヴェイラ内の監督就任が決定、大槻氏は新指揮官の“懐刀”に
暫定監督としてJ1浦和レッズの立て直しに成功した大槻毅氏が、オズワルド・オリヴェイラ氏の監督就任が決まったチームでトップチームのヘッドコーチを務めることが決まった。
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浦和は4月1日のジュビロ磐田戦の翌日に堀孝史監督との契約を解除し、ユースチームの監督も務めていた育成ダイレクターからの昇格という形を取り、大槻暫定監督の体制で20日間を戦った。その間、21日のリーグ第9節コンサドーレ札幌戦まで、リーグ3勝1分、ルヴァン杯は1勝1分と無敗でバトンタッチに成功。分析担当の経験を生かした緻密な分析と理論に加え、育成年代の指導からも来る“熱血”指導を交えたメリハリのある指揮でチームの立て直しに成功した。
浦和はその間にオリヴェイラ氏の就任を決定。大槻氏の去就も注目されていたが、トップチームのヘッドコーチとして引き続きの指導をすることになった。その一方で、大槻氏と同じタイミングでトップチームのコーチを務めていた上野優作氏が、ユースチームの監督と育成ダイレクターを兼任する。
22日のトレーニングではオリヴェイラ氏が見守るなかで、前日のゲームで出場機会のなかった選手を中心としたメニューを“大槻コーチ”が指揮した。そして、トレーニングを終えてクラブハウスに引き上げてきた大槻コーチには、浦和サポーターから大きな拍手と「大槻さん、ありがとう!」の声が掛けられていた。
クラブの代表、顔として仕事をするにあたり「スイッチを入れるため」にオールバックの風貌とスーツをバシッと決めて試合に臨んだ指揮官は、勝利への意志を前面に押し出す新指揮官の懐刀として、引き続き浦和を支えていく。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)