ペトロヴィッチ監督、古巣・浦和に皮肉 “ミシャ節”全開「私がいなくなって…」
浦和戦ドロー、「札幌という“ビッグクラブ”を相手に戦ってきた」とニヤリ
J1コンサドーレ札幌のミハイロ・ペトロヴィッチ監督は21日のリーグ第9節、古巣・浦和レッズ戦を終え、勝ち切れなかった残念さ、敵地での勝ち点1を得た事実、そして少しばかりの皮肉を交えるなど穏やかな表情の中にも様々な感情を見せた。昨年の夏まで5年半にわたってホームだった埼玉スタジアムに乗り込んだゲームは、0-0の引き分けに終わった。
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“ミシャ”の愛称で慕われるペトロヴィッチ監督にとって、浦和より上の順位でこの対戦を迎えたことは誇らしかったのだろう。全体的に見れば浦和の時間帯が長かったゲームを終えると「引き分けは妥当だろう。浦和は非常に高いモチベーションと強い思いを持って、札幌という“ビッグクラブ”を相手に戦ってきました」と、ニヤリとした。
このゲームでは、これがラストマッチとなった大槻毅暫定監督がミシャサッカーの生命線であるビルドアップを寸断する準備を整えてきた。サンフレッチェ広島時代からの教え子であるDF槙野智章に言わせると「(自分たちの監督が)ミシャの時にやられたくなかったやり方でやろうと。こういうやり方が嫌だろうという探り合いの中で戦いました」というものだ。
札幌においてミシャのチームが武器にしているのは、浦和時代と違って素早いサイドチェンジと早いタイミングでGKと最終ラインの間を横切らせるクロスだ。前日の時点でGK西川周作やMF宇賀神友弥も警戒ポイントに挙げていた点を出させないため、サイドへのボールの安定供給を断った。それでも「浦和のプレッシャーでビルドアップをできなかったわけではなく、負傷明けの選手もいて、満足な練習をできずに、我々の方がスムーズなビルドアップができなかった。我々の側に問題があったと思います」と話すあたりは、ミシャのプライドだろう。