札幌のペトロヴィッチ監督、浦和“凱旋試合”は0-0ドロー 大槻“暫定政権”は4勝2分の無敗で終幕

札幌のペトロヴィッチ監督、浦和“凱旋試合”は0-0ドロー 大槻“暫定政権”は4勝2分の無敗で終幕【写真:Football ZONE web & Getty Images】
札幌のペトロヴィッチ監督、浦和“凱旋試合”は0-0ドロー 大槻“暫定政権”は4勝2分の無敗で終幕【写真:Football ZONE web & Getty Images】

同じ3-4-2-1システムで対峙、両者譲らずに痛み分け

 J1の浦和レッズと北海道コンサドーレ札幌による新旧“ミシャ式”対決は、スコアレスドローの痛み分けに終わった。21日のJ1第9節、浦和のホームで対戦した両者は浦和ペースの前半と、システムチェンジで後半半ばから主導権を奪った札幌が一歩も譲らず、0-0で引き分けた。

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 浦和はオズワルド・オリヴェイラ氏の監督就任が正式に決まり、この試合は2日からチームを率いていた大槻毅暫定監督のラストゲームになった。浦和は3バックを継続しながらも、前線の構成を1トップ2シャドーに変更。昨年夏まで5年半にわたって浦和を率い、今季から札幌を率いるミハイロ・ペトロヴィッチ監督のチームと全く同じシステムで相まみえた。
 
 前半からペースを握ったのは浦和だった。シャドーの位置に入ったMF武藤雄樹が効果的にボールを引き出して攻撃にかかり、中盤ではMF遠藤航が何度となくインターセプトを見せて札幌に攻撃の糸口を与えなかった。しかし、ゴール前まで入り込む浦和の攻撃を札幌の最終ラインがギリギリのところで跳ね返し、先制点を与えず。両者に得点が生まれることなくハーフタイムを迎えた。

 後半も浦和ペースで立ち上がったが、同20分過ぎにペトロヴィッチ監督が動く。MF兵藤慎剛を投入したタイミングで3ボランチと2トップにシステムチェンジ。前半から苦しめられていた浦和のプレスに対して数的優位を確保し、逆に武藤らが中盤でボールを受けるスペースを消しにかかった。

 その変更からしばらくは札幌ペースが続いたが、攻撃の最終局面ではプレー精度が上がらずに決定機は作れず。それでも大量にあった浦和のセットプレーでもゴールを陥落させることなく守り切り、0-0の引き分けで試合は終了した。

 4月1日のジュビロ磐田戦の翌日からチームを率いた浦和の大槻監督は、これで20日間の暫定的な指揮を終えた。その間、公式戦6試合で4勝2分、そのうちリーグ戦で3勝1分と無敗で立て直しに成功し、オリヴェイラ監督に指揮を引き継ぐことになった。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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