「ポスト・ベンゲル」は誰だ? スペイン紙分析の適任者はペップ監督の“右腕”
かつてベンゲル監督の下でプレーしたアルテタ氏が有力候補の一人に
アーセナルのアーセン・ベンゲル監督は、現地時間20日に今シーズン限りで指揮官を退任することを発表した。この決断によって注目が集まっているのは「ポスト・ベンゲル」の座だ。来季監督候補として様々な有名指導者の名が挙がるなか、スペイン紙「マルカ」はペップ・グアルディオラ監督(マンチェスター・シティ)の“右腕”が有力候補だとしている。
ベンゲル体制のアーセナルと言えばテンポの良いパスとコンビネーションを主体に、相手ゴールに迫っていくスタイルが特徴的だった。同紙がそのスタイルに合致する最適の指導者として挙げたのは、アーセナル所属経験のあるミケル・アルテタだ。
バルセロナの下部組織出身のアルテタは各国を渡り歩いたあとエバートンで主力の座を射止め、2011年から引退までアーセナルの一員としてベンゲル監督の下でプレーした。引退後はペップ監督率いるシティでコーチを務め、攻撃サッカーを現場で学んでいる。
同紙はアーセナルには2016年まで所属したこともあり、選手とのドレッシングルームでの関係性も良好だと見ている。また現在のチームはナチョ・モンレアル、ヘクター・ベジェリン、サンティ・カソルラらスペイン人選手が多いこともプラスになるのではないかというのも理由の一つだ。
とはいえ同記事では、他の候補者としてルイス・エンリケやユリアン・ナーゲルスマン(現ホッフェンハイム監督)、カルロ・アンチェロッティ、ウナイ・エメリ(現パリ・サンジェルマン監督)、2000年代前半のアーセナル黄金期の一員だったパトリック・ビエイラの名も挙げている。ベンゲルが長年にわたって育んだクラブ哲学は、誰に継承されるのか。監督人事で今夏一番の注目となりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)
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