なでしこJ、豪州を上回った勝利への執念 高倉監督「一人ひとりの思いが大きかった」
相手の猛攻に耐え横山が決勝弾! 「耐え忍べばチャンスが来ると思っていた」
なでしこジャパン(日本女子代表)は、現地時間20日のAFC女子アジアカップ決勝でオーストラリアを1-0で破って大会2連覇を果たした。防戦一方の苦しい試合を耐えての勝利に、高倉麻子監督は「体を張って良く守ってワンチャンスをものにしてくれた」「一人ひとりの思いが大きかった」と、奮闘した選手たちを称えた。
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日本は立ち上がりからオーストラリアの猛攻に晒され、前半15分にはGK山下杏也加のPKストップもあった。後半はペナルティーエリア内に釘付けになったが、同39分に途中出場のFW横山久美が鮮やかな一撃を決めて1-0で勝利。後半の唯一のシュートが決勝点になった。
高倉監督は「オーストラリアは素晴らしいチームで、攻め込まれる時間が長かったが、体を張って良く守ってワンチャンスをものにしてくれた。とにかく決着をつけたい思いがあったし、相手がやってくることは分かっていたので、耐え忍べばチャンスが来ると思っていた。粘り強く守備ができたのが大きかったし、一人ひとりの思いが大きかった」と試合を振り返った。
オーストラリアとグループリーグ最終戦で対戦した際には、後半41分に同点ゴールを奪われた後、準決勝進出と女子ワールドカップ(W杯)出場権獲得を最優先に、両チームが条件を満たした1-1のスコアを動かさないために、“暗黙の了解”でボール回しに終始した。その悔しさと決着をつけたいという思いが、ゴール前での集中力につながった。
日本はこれでアジア2連覇を達成して、来年フランスで開催される女子W杯へ向かう。高倉監督は「(選手たちに)本当におめでとうという言葉をかけたいし、まだまだ成長して世界に挑戦したい。まだまだスタート地点に立ったばかり。みんなで力を合わせて成長したい」と、大舞台へ向けて力を込めた。
(FOOTBALL ZONE編集部)