浦和を危機から救った大槻監督、“強面”采配の真意  「何かスイッチを入れたかった」

大槻監督が選手にもたらした変化 「僕たちも話題を楽しんだ」

 大槻監督の入れたスイッチは、本人の意図とは少し違った方向で話題になったのかもしれない。しかし、公式戦のスタートから結果が出ずに沈みがちになっていたチームの選手たちにとっては、それも大きな救いになった。GK西川周作は、その変化についてこう語っている。

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「毎日、インターネットのニュースにも監督が出ていて、サッカー以外のところでも話題になっていて。それはチームにとって、良い雰囲気を生んだと思っています。監督に少しインパクトがあると、周りに与える影響も大きいですよね。僕たちもそういう話題を楽しませてもらいましたし、みんなでロッカールームの話題になって、大槻さんのこともイジってね。本当に良い関係になったなと思いますよ」

 浦和には日本代表選出経験を持つメンバーが多数存在し、昨季アジアを制した実績もある。そうしたチームが開幕から結果が出ないことは、他のチームより大きな話題になるし、選手たちにとってもマイナスの影響が大きかっただろう。もしかしたら、そうした状況で監督にグッと話題が引き寄せられたことは、選手たちのプレッシャーを少し軽くしたのかもしれない。

 その一方で、大槻監督は昨季途中までチームを率い、これが凱旋試合となるミハイロ・ペトロヴィッチ監督率いる札幌戦に臨む選手たちに対して、「ミーティングで話したんですが、ストーリーを乗せるなと。サッカーの本質的なところで、浦和と札幌の試合をホームでやるんだ、と。勝つ、負ける、そのためにどういう手を打つのか、どんなプレーをするのかが大切だと話しました」とアプローチしたという。

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