ブラジルから見た「日本サッカーの姿」 海外組FWが聞いた“ジャポネス”の弱点とは
「サッカーがなかったらブラジルには来られなかった」
そう語る東城は、自身の今後についてはどう考えているのだろうか。返ってきたのは「完全燃焼するまでサッカーをする」という答えだった。
「30歳は一つの区切りの目安で、30歳まではやろうかなとは思っているけど、27歳でやり切れたなと思えば27歳でやめてもいい。でも、今はサッカーがやれる環境にいられるなら、まだやりたいなと思う。40歳までできたら凄いなって思いますけどね。サッカーがなかったらブラジルには来られなかったし、サッカーをしていることで、いろんなことを考えさせられる。サッカーを思い切りやらなかったらこう考えることはなかったと思うし、やれるところまではやろうと思っています。
でも、先の人生を考えたら40歳でもまだ若い。これから家族を持って、第2の人生もあるし、現役を引退した後の方が長い。だから、サッカーは一つの人生経験。30歳になった時に過去を振り返って、先を見て、まだやった方がいいかなと思えば悩むとは思いますけどね」
もちろん、いつかは日本代表でプレーしたいという思いも消えることはない。
「今は日本代表の試合は全然見ていないんですけど、サッカーをやっている限りは、いつか日本のためにプレーしたいという思いはある。そこが最終地点ではないし、日本代表を意識してサッカーをやっているわけではないけど、呼ばれたら嬉しいし、その時は日本のために戦いたいですね」
欧州組に比べてスポットライトが当たることは少ないが、ブラジルで自身の信念を貫き、ゴールに向かい続けている東城。25歳のフットボーラーの挑戦は、まだまだ続く。
(福岡吉央 / Yoshiteru Fukuoka)