ブラジルから見た「日本サッカーの姿」 海外組FWが聞いた“ジャポネス”の弱点とは

2015年にはフルミネンセでプレーするロナウジーニョのプレーを目の当たりにした【写真:Getty Images】
2015年にはフルミネンセでプレーするロナウジーニョのプレーを目の当たりにした【写真:Getty Images】

ブラジルで痛感させられる、一流選手から次世代への技術の継承

「確かに日本人はストライカーがいないって言われるけど、これからもっと海外に出て行く選手が増えて、ゴールへ貪欲に向かっていけば、いつかはブンデスリーガとかレベルの高いリーグの得点ランキングで、上位に入るような選手も増えてくると思うんです。その選手が日本代表でも自分のプレーを見せていくことで、貪欲さを周りの選手にも伝えていけるし、それを感じた他の選手が自分のプレーを変えていくことも大事になるでしょう。

 代表選手に憧れている子どもたちも、そういう選手を見て育っていく。憧れの選手を見て、自分もこういうプレーをしなきゃいけないと感じる子どもたちが増えていけば、シュートの能力や得点力が高い選手は自然と出てくるんじゃないかと思うんです」

 東城がそう感じるのは、実際にブラジルで得点力のある優秀な選手のプレーを何度も目の当たりにしてきたからだという。2015年には、同じ全国選手権1部リーグの対戦相手にフルミネンセの元ブラジル代表FWロナウジーニョがいた。17年にはアトレチコ・ミネイロの元ブラジル代表FWロビーニョや、グレミオのブラジル代表FWルアンのプレーもベンチから目にすることができた。

「こっちにはお手本になるような選手がたくさんいるから、彼らを見て育ち、頭角を現す選手が次から次へと出てくる。ブラジルでやっている選手はみんな凄いし、レベルが高いと思うけど、そのなかでもビッグクラブでやっている選手は雰囲気があって、立ち振る舞いからして違う。サッカーの世界で戦ってきた経験が表情に出ているし、落ち着いていて、自信に満ち溢れている。本当に良いお手本になるんです」

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