本田が語る来季ミラン監督の条件 「世界での勝ち方を知る人間が必須」

名門復活を請け負う指揮官

 ACミランの日本代表FW本田佳佑が、名門再建を託す来季の新監督の条件について語った。
 ミランは本拠地トリノ戦で、DFザッカルドが前半途中に退場するアクシデントを乗り越え、3-0で白星を飾った。本田は右ウイングで先発フル出場を果たし、勝利に貢献した。
 昨年1月にミランへと加入後、現ユベントスのアッレグリ監督、暫定監督でコーチのタソッティ氏、セードルフ前監督に続き、4人目となるフィリッポ・インザーギ監督も今季限りで退団が決定的となっている。現在10位のミランは、2年連続で欧州のカップ戦に出場する権利を逃した。シルビオ・ベルルスコーニ会長は、凋落(ちょうらく)のミランを再建する次期監督としてレアル・マドリードのカルロ・アンチェロッティ監督らの招聘(しょうへい)に動いている。
 本田はトリノ戦後のミックスゾーンで、来季のミランを率いる監督に求められる資質について口を開いた。
「経験豊富な監督であることは間違いない。世界での勝ち方を知っている人間は必須なのではないかなと。選手にも、世界での勝ち方を知っている選手が求められる。そういう意味では今の経験値、実績、全体的に物足りないのかなと思う」
 選手とともに、指揮官にも国際レベルで結果を出してきた経験値が必要不可欠と指摘。セードルフ、インザーギ両監督はトップチームでの指導経験を持たずに、いきなりミランの監督に就任した。彼らには、ワールドクラスのタレントのいないチームの能力の最大値を引き出す手腕と引き出しが不足していた。

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