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ファーディナンド、亡き妻への思いを初告白「人生で最も困難な時間」
「最高の女性、妻レベッカがこの世を去ることを見守るしかなかった」
QPRの元イングランド代表DFリオ・ファーディナンドが、愛妻レベッカさんを癌で失った衝撃を初めて告白した。英地元紙「サン」が報じている。
イングランド最強のDFと呼ばれた男は、こう語った。
「私の人生で最も困難な時間だった。3人の子供たちの感情をコントロールしながら、最高の女性、妻レベッカがこの世を去ることを見守るしかなかった」
夫人はロイヤル・マースデン病院の主治医の治療により、闘病生活を続けていた。その容体が悪化して入院生活を余儀なくされると、ファーディナンドもフットボーラーとしての活動を制限。1部残留争いを戦っていたチームを失望させたと自責の念に駆られたという。
「私は毎日練習に行くことができなかった。彼女と子供のそばにいる必要があり、それは果たさなければいけなかった。クリス・ラムジー監督は木曜日に土曜日の試合に出場できるかと聞いてきた。だが、完全に外してもらうことを頼まなければいけない時がやってきた。私はチームをけん引したかったが、約束はできなかった。監督に起用できるか、できないか悩ませるのはフェアではなかった」
同僚には、妻の闘病生活を伏せていた。しかし、最終的にはメディカルスタッフを通じて事実を伝えたという。葬儀にはマンチェスター・ユナイテッド時代の同僚や恩師アレックス・ファーガソン監督も出席。現インテルDFネマニャ・ビディッチも同日に練習に参加しなければいけない状況の中、葬儀に参列したという。ラムジー監督、イングランド代表時代の同僚も出席し、レベッカさんに別れを告げた。
また、ファーディナンドは、「リオ・コール」で励ましてくれた、かつてプレーしたオールド・トラッフォードの観衆や、苦しい日々を激励してくれた人々に対する感謝の気持ちも言葉にしていた。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images