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【サッカー分析講座⑧】ワールドカップ観戦を楽しむためのミニ知識 選手の「走行距離」って何?
FWは1試合でどれほどの時間ボールを保持するのか
【Q3】センターフォワードは1試合に平均どれくらいの時間ボールに関わっている(触れている)のか。
センターフォワードがボールを持っている時間の答えは50秒だ。このデータを見てどう思われただろうか? 90分間の試合でたった50秒と驚くかもしれない。
センターフォワードというポジションは、最も相手のマークがきついポジションのためボールはなかなか持たせてもらえない。その中で得点という決定的な仕事をしなければならないのがフォワードというポジションだ。しかし今は、前線からの守備というのがほとんどのトップチームにおける約束事になっている。
そのためフォワードの選手の守備の負担も増えており、ボールに関わる時間が少ない反面、走行距離は少なくない。中盤の選手並みに10km以上は走ることになる。以前のロナウドのように点さえ取れば良いというわけにはいかないのが今のサッカーだが、毎試合必ず得点してくれるのであれば、守備に関してはちょっとは大目に見ても……という見方もあるかもしれない。
このようにポジションに応じて走行距離が多いポジション、スプリントが求められるポジションがあることを、ある程度イメージしていただけたと思う。ワールドカップで世界の一流選手のボールがない時の動きに注目すると、その選手の別の顔とチームにおけるその選手の価値が見えてくるに違いない。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
※ワールドカップ期間中、サッカーマガジンゾーンウェブが記事内で扱うシーンやデータの一部はFIFAワールドカップ?公式動画配信サイト&アプリ『LEGENDS STADIUM』で確認できます。
詳しくは、「LEGENDS STADIUM 2014 – FIFAワールドカップ公式動画」まで