これぞ「マナドーナ」 なでしこFW岩渕、4人包囲網突破&高速フェイント弾反響
アジア杯準決勝の中国戦、均衡を破る先制弾を叩き込んだ岩渕
なでしこジャパン(日本女子代表)は現地時間17日、来年の女子ワールドカップ(W杯)予選を兼ねたAFCアジアカップ準決勝で中国と対戦し、FW岩渕真奈の先制弾と途中出場のFW横山久美の2ゴールで3-1と勝利。大会連覇を懸けて、グループリーグ最終戦で1-1と引き分けたオーストラリアと20日(日本時間21日2時)の決勝で対戦する。
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中国との準決勝で均衡を破る一撃を叩き込んだのは、日本が誇るエースストライカーだった。0-0で迎えた前半39分に1トップ起用された岩渕が魅せる。
ボランチで先発出場のMF隅田凜が敵陣中央でボールを持つと、相手ペナルティーエリア手前に縦パス。これを受けた岩渕は瞬間的に4人に囲まれたが、素早い反転で前を向いて包囲網を打開すると、そのままドリブルでゴール前に侵入する。さらに対峙した相手を右足の高速フェイントで翻弄し、左足を一閃。相手GKが反応するも、強烈なシュートは手を弾いてそのままゴールに吸い込まれた。
試合はその後、後半途中から出場の横山がPKを含む2ゴール。終了間際に1点返されたものの、日本が3-1と勝利を収めた。なでしこジャパンの公式ツイッターではゴールや勝利を速報。試合の流れを呼び込んだ岩渕の一撃に対して、返信欄では「さすが!」「ナイスゴール」「マナドーナ」といった声がファンから上がった。
岩渕は2008年のU-17女子W杯で3試合2ゴールをマーク。チームは準々決勝敗退も大会MVPにあたるゴールデンボールを受賞し、切れ味鋭いドリブルや卓越した技術を披露していたことから、元アルゼンチン代表MFディエゴ・マラドーナにひっかけて「マナドーナ」と呼ばれるようになった。
チームを牽引するパフォーマンスを見せた25歳の岩渕。「マナドーナ」の異名に相応しい存在感を放っており、決勝でも活躍が期待される。