ロシアW杯後の会場はどうなる? 現地紙展望「コンクリートの怪獣にしないために…」

ソチは気候のアドバンテージを生かせるか

 W杯で使用される12チーム中、2014年に冬季五輪が開催されたソチは少々事情が異なる。ソチにはプロサッカークラブがないのだ。かつて3部リーグに所属していたFCソチが2017年6月のFIFAコンフェデレーションズカップ前にスタジアムの「フィシュト」(2013年オープン)でテストマッチを行うも、2017年6月に一年間の“休息”を発表。今季フィシュトを使用したクラブはないが、記事では「フィシュトは大きなアドバンテージがある。ソチは一年中温かく、冬でも試合ができる」と寒さが厳しいロシアのなかでも強みがあるとしている。

 記事によれば、ロシア政府はW杯終了から2年間は、地方スタジアムを財政的にサポートする予定だという。

「ロシアW杯のために作られたアリーナは、誰にも必要とされない“コンクリートの怪獣”、2010年大会と2016年のリオ五輪のようにしてはいけない。スタジアムがお金を稼げるのは試合だけではない。例えば、カザン・アリーナにはアイスホッケースクール、自動車博物館、バイクの店舗がある」

 果たして、ロシアW杯は大会後もスタジアムを活用できた“成功例”として名を刻むことができるだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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