プレミアがVAR導入見送り “賛成派”ペップ持論「マンUやチェルシーは望んでなかった」
2018-19シーズンも試験的な導入を継続
イングランド・プレミアリーグは、カップ戦で試験導入していたビデオ・アシスタントレフェリー(VAR)の導入を見送ると決定した。これを受けマンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督は、マンチェスター・ユナイテッドやチェルシーといったライバルクラブが否定的な意見を持っているとの持論を明かした。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じている。
イングランドではFAカップとカラバオ・カップ(リーグ杯)でVARを試験的に導入していた。プレミアリーグでの導入も検討されていたようだが、2018-19シーズンも試験的な導入を継続すると決定。リーグ戦での正式採用は見送られた形だ。
これに対し、グアルディオラ監督は「マンチェスター・シティは導入に合意していた」と前置きした上で、「しかし、他のトップチーム、ユナイテッドやチェルシーは望んでいなかったんだと思う」と語った。重要な場面での誤審問題は再三議論に上がる問題だが、このところお馴染みとなってきたVARに関しても試合の流れを止めてしまうなどの懸念から、導入を反対する声も根強い。
グアルディオラ監督は、「現在のフットボールは展開がより早くなっている」と指摘し、VARの導入を支持している。「例えば、マドリードでのプレーがPKなのかそうでないのか、私には分からない」と、先日のUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝第2戦、レアル・マドリード対ユベントス戦で議論を呼んだPK判定を例に挙げて、レフェリーには助けが必要だと話している。
賛否両論の上がるVAR。6月に開幕するロシア・ワールドカップでは正式に採用されているが、今後プレミアリーグではどのような判断が下されるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)