西野新監督が所信表明 ハリルスタイル&「日本人のDNA」の“化学反応”を追求
縦に速いサッカーとデュエルを継承しつつも、「別の角度」からのアプローチも模索
日本サッカー協会(JFA)は12日、バヒド・ハリルホジッチ前監督の後任となる西野朗新監督の就任会見を行った。ロシア・ワールドカップ(W杯)開幕が2カ月後に迫ったタイミングで、技術委員長から日本代表の監督を任された63歳の指揮官は、「選手たちが自分のパフォーマンスをもっと素直に代表チームで出せるようにしたい」と語った。
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日本代表に激震が走ったのは9日のこと。7日にJFAの田嶋幸三会長がフランスのパリで、ハリルホジッチ監督に同日付での契約解除を伝えた上で、電撃解任が発表された。W杯出場決定後の監督交代は、日本サッカー史上初の出来事。異例の時期での電撃解任は、日本のみならず、海外でも大きく報じられていた。
田嶋会長とともに会見に臨んだ西野監督は、ハリルホジッチ前監督が追求した「デュエル」と「縦に速いサッカー」について「今まで日本のサッカーに足りない部分」と表現し、ベースは継承する意向であることを明かした。
「1対1の強さや縦の攻撃への推進力は、A代表だけでなく、各カテゴリーで少なからず足りないもの。世界基準で見て、ハリルホジッチ監督が求めた内容は高度なもので日本サッカーにとって必要なことです。縦への攻撃に関してはタイミングの質を上げた中で求めていく。1対1はパワーを要求したいけど、体格、フィジカルのこともあるので、別の角度から対応していく。構築してきた技術力を最大限に生かして化学反応を起こしたい」
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