浦和を復活へ導く“分析のプロ”大槻暫定監督 闘将が見せる大胆かつ論理的な起用法
敵地で神戸に3-2と競り勝ちリーグ戦2連勝 槙野メンバー外、ルーキー2選手を投入
浦和レッズは11日のリーグ第7節のヴィッセル神戸戦で、点を取り合うシーソーゲームの末に3-2で勝利した。リーグデビュー戦になるルーキー2選手をピッチに送り込んだ一方で、日本代表DF槙野智章をメンバー外にする大胆な采配を見せた大槻毅暫定監督は、ポジションを次々に入れ替えた交代策について明快な言葉で語った。
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浦和は前節のベガルタ仙台戦から3バックを継続した。右ウイングバックに、ユース監督時代からの愛弟子でセンターバックと右サイドバックを本職とするDF橋岡大樹を送り込み、槙野を外した最終ラインには、浦和への移籍後リーグ初スタメンとなるDF岩波拓也を古巣対決のピッチにぶつけた。
「この試合に向けて準備してきたことが前半は守備のところでよく出ていて、攻撃につながらないというところはあったんですけど狙いは出ていたと思う」と大槻監督が話した前半に、浦和は首尾良くショートカウンターで先制点を奪った。しかし、後半の立ち上がりにコーナーキックから失点して1-1に追いつかれると、大槻監督が最初の動きを見せる。左ウイングバックのMF菊池大介に代え、2トップの一角で先制ゴールも決めたFW武藤雄樹をそのポジションに下げて、オーストラリア代表FWアンドリュー・ナバウトを投入した。
この狙いを、大槻監督はこう話している。
「一つはコンディションを考えなければいけない。連戦でコンディションが続かないなかで、菊池大介は3試合連続のスタメンで使っている。ディフェンスのところもそれが出ていたので、あのポジションの選手が欲しかった。サブで荻原(拓也/ルヴァン杯でデビュー済みのルーキー)を連れてきていましたが、このテンションのゲームに彼を入れるのは酷かなと。アップダウンできるのと、自分で仕掛けられるというところで武藤を左にしました」