なでしこJは「スペースを生かせなかった」 韓国メディアが試合内容で上回ったと強調
アジアカップ第2戦で0-0ドロー 「韓国が日本の長所を防ぐことに成功した」
2019年女子ワールドカップ(W杯)フランス大会予選を兼ねた女子アジアカップのグループリーグB組で、日本女子代表は10日に韓国女子代表と対戦し0-0で引き分けた。この結果、日本はグループ2位以内を確定できず、W杯出場決定は第3戦のオーストラリア戦に持ち越された。
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今回の日韓戦を、韓国メディアはどのように評価しているのか。
スポーツ専門サイト「SPOTV NEWS」は「日本はほとんどスペースを作ることができず、スペースを生かすこともできなかった。韓国が日本の長所を防ぐことに成功した」と、試合内容では勝っていたことを強調。さらに「韓国は昨年12月の東アジアE-1選手権で2-3と敗れた後の雪辱戦となった。韓国は前半から善戦した。右サイドからの攻撃が有効的で活気づいた。日本はペナルティーエリア内に、なかなか入れなかった。日本の長所を探すのは難しかった。試合前、韓国のキャプテン、チョ・ソヒョンが日本の長所として評価していた『スペースを生かした攻撃と2列目からの攻撃』は、ほとんど見られなかった」と、予想以上に日本が苦戦したと伝えている。
ただ、同サイトは2大会連続でのW杯出場権獲得を狙う韓国の問題についても言及。「問題はフィニッシュの精度。緻密さがなく、ほとんどシュートチャンスをつかめなかった。一方、日本は後半に入ってからは落ち着きを取り戻し、流れをつかんでいたが、最後まで決着はつかなかった」と報じた。
(金 明昱 / Myung-wook Kim)
金 明昱
1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。