なでしこJ、アジア杯日韓戦ドロー 好機作るも高倉監督が嘆き「決め切れず」

なでしこジャパンを率いる高倉麻子監督【写真:Getty Images】
なでしこジャパンを率いる高倉麻子監督【写真:Getty Images】

W杯出場権獲得は続くオーストラリア戦に持ち越し、16年以降で2連敗と分が悪い相手

 なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)は、勝利すれば来年の女子ワールドカップ(W杯)出場権獲得となる10日のAFCアジアカップ・グループリーグ第2戦韓国戦に臨み、スコアレスドローで終了。本大会への出場権は第3戦のオーストラリア戦へ持ち越し。高倉麻子監督は「勝ち点1は取れたので、次につなげたい」と前を向いた。

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 前半は韓国の勢いに防戦一方だった。日本のシュートはセットプレーから無理な体勢で放った1本のみと、攻撃の形は作れなかった。高倉監督は「簡単ではない試合ということで入った。前半は相手の勢いに負けてピンチになるシーンもあったが凌いで、後半はゴール前に行くシーンもあったが決め切れず引き分けになってしまった」と振り返った。

 後半からは長身FW菅澤優衣香を投入。その意図を「前に収めることを菅澤に期待した」と説明したものの、実際には「ピッチが悪い中でボールを回すことを怖がっていた。もう一つ、前に行くパワーが足りなかった」と、後半アディショナルタイムにFW岩渕真奈が放ったシュートくらいしか相手GKを脅かす枠内シュートはなかった。

 日本は現在FIFAランキング11位で、この日の韓国は同16位。最終戦のオーストラリアはアジア最上位の6位だけに、力関係を考えればこの試合で勝利して出場権を確保しておきたかった。オーストラリアには、2016年以降の対戦で2連敗中と近年は分が悪い。

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