FIFAが大ナタ!? 移籍金高騰の緩和&“悪用防止”へ期限付き移籍に制限設定か
ユーベは41人、チェルシーは22人、シティは18人を他クラブ所属の下で保有
国際サッカー連盟(FIFA)は、高騰する移籍金とサッカー界の金銭的な問題に対する改革の一環で、選手のレンタル移籍に制限をかける方針があるという。フランス誌「フランス・フットボール」が報じている。
記事によれば、国際プロサッカー選手委員会も合わせての協議では、クラブの登録人数の上限を設けること、期限付き移籍に制限をかけることが議題に上がっているという。FIFAの考えでは、若い選手を多く保有して期限付き移籍させる形態が、クラブのキャピタルゲイン(売買差益)を稼ぎ出す方策として悪用されていると指摘した。
同誌が例を挙げたのは、41人の選手をレンタルで他クラブに所属させているイタリア王者ユベントスや、27人のウディネーゼ(セリエA)、22人のチェルシー(プレミアリーグ)、18人のマンチェスター・シティ(同)となった。
若手の期限付き移籍は、当然ながら下部リーグの財政的に厳しいクラブにとって有望な選手をチームに加えるチャンスでもある。一方で、例に挙がったようなクラブでは、多数の期限付き移籍選手のうち、実際に保有元のクラブで活躍するチャンスを得られる人数は決して多くない。
ビッグクラブの動きに制限をかける方策である一方、地方の小クラブやカテゴリーが下のクラブにとっては大きな影響を及ぼす決定になる可能性もある議論は、どのような結末を迎えるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)
page 1/1