西野ジャパン発足で「火消し」 韓国が“解任騒動”に注目「W杯につながるか未知数」
韓国メディアも日本代表の監督交代劇をレポート 「解任という衝撃療法を選択」
ロシア・ワールドカップ(W杯)開幕まで約2カ月と迫るなかで日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督が電撃解任され、新指揮官に西野朗氏が就任したことについて、韓国メディアも一斉に報じている。
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各メディアは西野新監督の経歴を紹介しており、総合ニュースサイト「ニュース1」は「日本代表ハリルホジッチ監督の後任に“ベテラン”西野技術委員長を選任」との見出しをつけて報道。総合ニュースサイト「ニューシス」は「西野監督は1996年アトランタ五輪に日本を28年ぶりに出場に導いた指導者」、「Jリーグの柏レイソル、ガンバ大阪、ヴィッセル神戸、名古屋グランパスなどで監督を務めて、通算270勝を達成。Jリーグ歴代最多勝の指導者」と紹介。さらに「2016年3月から日本サッカー協会の技術委員長を務めた」と伝えている。
一方でスポーツ総合サイト「スポータルコリア」は、「日本の衝撃療法、西野氏の選択は急速な火消しのため」と少々刺激的なタイトルで記事をまとめている。
「最近のAマッチ3試合連続で勝利なしの結果と急激に落ち込んだ試合内容から、本大会でも同じことが繰り返されるのかという懸念があった。結局、本大会まで残り2カ月という短いスパンで、解任という衝撃療法を選択した」と伝えている。
ただ、それは“良い意味での選択”と「スポータルコリア」は指摘していた。
金 明昱
1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。