ハリル解任が正式決定! 後任に西野氏、日本代表史上初のW杯出場決定後の監督交代劇
W杯開幕約2カ月前に異例の人事を断行
日本サッカー協会(JFA)は9日、JFAハウスで記者会見を行い、日本代表を率いるバヒド・ハリルホジッチ監督の解任を発表。併せて、西野朗技術委員長の後任監督就任を発表し、約2カ月後に迫ったロシア・ワールドカップ(W杯)を前に異例の人事が断行された。
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6大会連続のW杯出場を前にした日本代表に激震が走った。8日深夜に突如として電撃解任の一方が伝えられ、それを受ける形で9日午前に16時から記者会見を実施することを発表。会見に登壇したJFAの田嶋幸三会長は、7日付けでハリルホジッチ監督の解任が決まったことを伝え、後任監督として「W杯までたった2カ月しかない」との理由で西野技術委員長の名前を読み上げた。
W杯出場決定後の監督交代は、日本サッカー史上初の出来事となった。
ハリルホジッチ監督は八百長関与疑惑で解任されたハビエル・アギーレ前監督の後任として、2015年3月に日本代表監督に就任。W杯アジア最終予選を首位で突破し、チームを6大会連続6回目のW杯出場に導いた。
だが、昨年11月の欧州遠征でブラジル(1-3)、ベルギー(0-1)に連敗。国内組で臨んだ12月のE-1選手権では北朝鮮に1-0、中国に2-1と連勝も、続く韓国戦で1-4と惨敗を喫した。そうして迎えた今年3月のベルギー遠征では、W杯で対戦するセネガルとポーランドを想定し、マリ戦(1-1)とウクライナ戦(1-2)が組まれたものの、1分1敗で内容も伴わずに課題が噴出。選手も不安を口にするなど本大会に向けて暗雲が漂っていた。
後任に指名された西野氏は、日本代表監督初就任。1996年アトランタ五輪代表を率い、初戦でブラジルに1-0と勝利する「マイアミの奇跡」を起こした。その後は柏レイソル、ガンバ大阪、ヴィッセル神戸、名古屋グランパスの監督を歴任し、G大阪監督時代には攻撃的なサッカーを確立してJリーグ優勝、AFCチャンピオンズリーグ制覇を果たした。
1998年フランスW杯、2010年南アフリカW杯を率いた岡田武史監督以来、史上2人目の日本人監督として本大会に臨むことになった西野氏。W杯約2カ月前という異例の時期に大ナタが振るわれた日本代表を、歓喜に導けるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)