浦和再建に尽力する“闘将”大槻監督 怒声も放つ「熱い分析家」にサポーター心酔
分析担当の経歴を持つ暫定監督、練習場でサイン攻め
浦和レッズの立て直しに力を発揮している大槻毅暫定監督は、サポーターの心をグッとつかんだようだ。8日のトレーニングは、日曜日ということもあって多くのサポーターが見学に訪れたが、クラブハウスに戻る大槻監督には「サインして下さい!」の声が殺到した。
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大槻監督は、2日にクラブが堀孝史監督との契約を解除したことで、ユースチームの監督と育成ダイレクターという立場から昇格して、トップチームの指揮を暫定的に執ることになった。分析担当の経歴を持つだけに、理論的かつ分かりやすい明確な指示を選手たちに送る姿がトレーニングでも目についた。各選手も、そうした面で修正ポイントがハッキリしたところを歓迎している。
しかし、試合日になればその様子は一変する。髪型をオールバックに固め、テクニカルエリアから大声で指示を出す。相手のファウルがあった際には、サポーターのブーイングを「もっとやれ」とばかりに煽る姿もあった。時に第4審判から注意を受ける場面もあったが、大槻監督は自分たちの選手に対しても厳しい。
7日のベガルタ仙台戦(1-0)では、後半にMF菊池大介に放った怒声が中継を担当した「DAZN」のマイクに拾われ、大きな話題を呼んだ。
「やれよ! お前! こけてんじゃねえぞ! お前!」
菊池もまたそうした反響は把握していたようで、「ああいう声はありがたいですよ。倒れて苦しい中とはいえ、言われるだろうと思いました。むしろ、言われて恥ずかしいと思わなければいけない」と反省しきりだった。その一方で、「あんなに熱い分析家、いないですよね」と笑いながら話した。その表情は、どこか大槻監督のチームでプレーすることが嬉しいと思っているように感じられた。