浦和、今季リーグ初勝利の舞台裏 理論と情熱で再建図る“闘将”大槻暫定監督の手腕
クラブは5月上旬までに正式な新監督を探す以降
大槻監督は、苦しい状況で迎えたこのホームゲームに対し「今日このスタジアム、このタイミングで戦えなかったら、その選手はずっと戦えない。今日、彼らは戦った。だから次も戦う」と話す。そして「前半の内容で後半も続けばいいと思いつつも、こうなるだろうとは思っていました。思いのほか早い時間から足が止まった。そこから先、プレーで良いところは見られなかったけど、精神性みたいなところを見せてくれたのは嬉しく思っています」と、最後まで勝利への意志を見せ続けた選手を称えた。
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クラブはすでに強化体制も刷新したうえで5月上旬までには正式な新監督を探す意向を明らかにしている。だからこそ、大槻監督は暫定という立場においてできる最大限のことをしようとしているのは間違いない。
冷静と情熱の両面で浦和を立て直そうとしている大槻監督の下で、浦和はリーグ戦では昨年8月のFC東京戦以来の勝利を手にした。先のことを見据えるよりも、一戦、一戦に全力を傾けるしかない現体制の間に、どれだけの勝ち点と精神的な回復を図ることができるか。それは、今季の最終成績に対して非常に重要な要素となるはずだ。