“暫定政権”の浦和が今季リーグ戦初勝利! “仙台キラー”興梠の先制弾で1-0と逃げきる
2トップ採用の大槻暫定監督、公式戦2試合連続の無失点導く 興梠は仙台戦通算14点目
激震の走ったJ1の浦和レッズが、今季のリーグ戦初勝利を挙げた。7日のリーグ第6節でここまで無敗と好調なベガルタ仙台をホームに迎えた浦和は、前半5分に決めたFW興梠慎三のゴールを守りきって勝利。大槻毅暫定監督の体制で初勝利となった。
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浦和は2日に堀孝史監督との契約を解除し、大槻暫定監督の体制となった。さらに6日には強化体制の刷新も発表され、中村修三GMが正式な後任監督を探している渦中にある。大槻監督は、この仙台戦で3バックを組み、MF柏木陽介のトップ下と2トップの構成で、仙台にマッチアップさせるシステムを組んだ。
試合は立ち上がり5分、背後に出たボールに反応した興梠が仙台のDF平岡康裕との駆け引きに勝って中央方向に持ち出し、GKまでかわしてシュートを決めて先制。2013年に浦和に加入した興梠は、浦和6シーズン目で仙台戦のゴールが14得点目となり、完全なる“仙台キラー”ぶりを発揮した。
その後も浦和は積極的な試合を展開し、前半だけでMF青木拓矢とMF阿部勇樹のダブルボランチがペナルティーエリア外から3本のミドルシュートを放つなど攻撃的な姿勢を見せた。しかし、追加点には至らず1-0のままハーフタイムに入った。
後半は完全な仙台ペースで試合が進んだ。そのなかで同15分、右サイド浅い位置からのFKをMF梁勇基が中央に入れると、ニアサイドに走り込んだFW石原直樹がヘディングシュート。これが逆サイドのゴールポストを直撃し、跳ね返ったボールは浦和DFマウリシオがクリアミスしてゴール方向に飛んだが、ボールはGK西川周作を直撃して事なきを得た。
その後も仙台はピッチを左右に広く使った攻撃で浦和を防戦一方に追い込んだが、DF槙野智章やDF遠藤航がギリギリのところでストップする守備でなんとか無失点。1-0のままタイムアップの瞬間を迎え、浦和は開幕6戦目にしてリーグ戦での初勝利と初の無失点試合となった。大槻暫定監督は4日のルヴァン杯サンフレッチェ広島戦も0-0で引き分け、2試合連続の無失点と守備の立て直しに一定の成果を見せている。