「対選手」とカップ戦の実績不足は不安要素

　記事ではトゥヘル氏と現職のエメリ監督は似たタイプであるとした上で、「（トゥヘルは）より優れたビジョンを持つ“エメリ2.0”だ。彼は戦術家であり、試合のことばかり考え、より強固な信念を持っている」とトゥヘル氏の評価が上回った。

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　その一方で、浮かび上がる不安要素は選手のマネジメント能力と欧州カップ戦での実績だという。

　ドルトムント時代は当時の主将であるドイツ代表DFマッツ・フンメルス（バイエルン）やドイツ代表DFマルセル・シュメルツァーとの軋轢が伝えられていた。「彼には（カルロ・）アンチェロッティやペップ・グアルディオラ、ユルゲン・クロップのようなマン・マネジメント能力はない」と記されたように、人心掌握の面で不安は否めない。ブラジル代表FWネイマールのようなスーパースターを擁するタレント軍団をまとめられるかという点が疑問視されている。

　PSGにとって悲願のタイトルと言えるCLでも昨季のベスト8が最高成績で、欧州一を目指すチームでこの経験不足はネックとなりそうだ。

　かねてからCL出場クラブでの指揮を熱望するトゥヘル氏は、その望みを叶えることができるのだろうか。