なでしこJ、8大会連続W杯出場へ 女子アジアカップの“ノルマ”と“理想のシナリオ”は?

なでしこジャパンは、8大会連続のW杯出場を目指す【写真:Getty Images】
なでしこジャパンは、8大会連続のW杯出場を目指す【写真:Getty Images】

2大会連続優勝が最大目標も、まずはW杯出場権獲得が最低限のノルマ

 なでしこジャパン(日本女子代表)は、2019年女子ワールドカップ(W杯)の出場権をかけて、ヨルダンで開催される女子アジアカップ(初戦は7日ベトナム戦)に挑む。高倉麻子監督が就任してからおよそ2年が経過。2016年6月のアメリカ戦(3-3)を皮切りに、4月1日のMS&ADカップ2018 ガーナ戦(7-1)まで23試合を消化した。「基本的には強い国から」(高倉監督)という対戦オーダーで、欧米の強豪とアウェー戦も積極的に行い、ここまでの戦績は11勝3分9敗となっている。

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 チーム立ち上げからまずは守備の組織作りに時間を割き、攻撃のテコ入れは昨秋のスイス戦(2-0)前の合宿から本格的に着手。得点パターンの構築に力を入れ始めると、それにつれて決定機の数も増加。実際、アジアカップ直前のガーナ戦では、これまでにないような形の得点も増えてきた。

 さらに、今年3月のアルガルベカップ・オランダ戦(2-6)の大敗を受け、FW川澄奈穂美(シアトル・レイン)が電撃復帰。チームが受けたショックは、ここまで良い方向に作用している。明日、4月7日に初戦を迎えるアジアカップに向けて、臨戦態勢は整った。

 佐々木則夫前監督の指揮下で、なでしこジャパンは前回大会(2014年ベトナム開催)を制している。今大会も最大目標が大会連覇であることは否定しない。ただし、“ノルマ”という意味では、8大会連続となるW杯の出場権確保が先決になる。

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