ハードルを飛び越えて― なでしこFW川澄、自然体に感じる“秘密兵器”の可能性
ガーナ戦で鮫島のゴールを演出して存在感
高倉監督もチームの変化を感じ取っていた。
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ひと通り“川澄効果”について、回答してくれた指揮官は「私が今、言っているのは、ホテルの中やトレーニングの中でのこと。本当の意味で『チームが変わった』と、みなさんに証明できるのはグラウンド上しかない。明日のガーナ戦で証明したい」と続けた。
ガーナ戦はその言葉通りになった。FW田中美南(日テレ・ベレーザ)の先制点が、ゴールラッシュの始まりを告げる。ベンチスタートとなった川澄は、ピッチを縦横無尽に駆け回る後輩たちへ声を送った。
そして、日本優勢の後半10分過ぎに、アップを続ける川澄の下へ、スタッフから起用の声がかかると、同時に投入されるFW菅澤優衣香(浦和レッズレディース)、DF清水梨紗(日テレ・ベレーザ)を引き連れるように、ベンチへ向かって笑顔で走る。
後半14分、MF中島依美(INAC神戸レオネッサ)と交代でピッチに入ると、チャンスを作り出そうとグラウンド上を疾駆した。6782人の観衆が期待するゴールこそ見られなかったものの、後半38分にDF鮫島彩(INAC)の得点をアシスト。その他にも、FW岩渕真奈(INAC)の走り込みにタイミングピッタリのクロスを供給するなど、しっかりと存在感を示した。
なでしこジャパンは、ガーナに7-1で快勝。高倉監督就任後、最多得点試合をステップに、アジアカップへ臨むことになった。