ハードルを飛び越えて― なでしこFW川澄、自然体に感じる“秘密兵器”の可能性
2年ぶり代表復帰の川澄がもたらした“効果” 「良い刺激を持ってきてくれた」
今年2月のアルガルベカップ・オランダ戦で大敗(2-6)を喫した後、チーム内に高まった危機感は相当なものだったと、今遠征に参加していた選手たちは言う。
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ここまで多くのゲームをこなし、課題を持ってトレーニングに向かってはいるものの、チームを導く“確かな標識”がない。鶏が先か、卵が先かという話だが、結果が出ないなかで戦わなければいけない苦しさは続いていた。
そんな状況下、4月1日のガーナ戦と女子アジアカップに挑むメンバー発表会見で、FW川澄奈穂美(シアトル・レイン)の代表復帰が告げられた。高倉麻子監督は、川澄合流の効果について、次のように語る。
「(合流初日に)『新人の川澄です』という挨拶をもらって、スタートしました。気持ちはすごく落ち着いていますし、オフのところでもどっしりと構えてくれている。他の選手が安心しているような雰囲気は見受けられます。良い刺激を持ってきてくれたのではないかと思います」
川澄の持ってきたポジティブな風は、選手たちの危機感を良い方向に向けた。ガーナ戦前日のミックスゾーンでは、多くの選手に「やるしかない」という、良い意味での開き直りが見られた。