ブラジルで7年間プロ生活を送るFW東城利哉 日本で「枠にはめられるのが嫌だった」
「ゴールを決めた奴がヒーローなのは常に変わらない」
水戸ユース出身で、ポルトガル1部マリティモのBチームでプレーする22歳の弟、翔也の存在も刺激になっている。時折電話で連絡を取り合い、お互いの近況を報告する仲で、弟から聞く欧州サッカーの話もエネルギーの源だ。
18歳でブラジルに来た時から、自身が目指すサッカーのプレースタイルは一貫している。
「こっちでは、ゴールを決めた奴がヒーローなのは常に変わらない。そこは追求しなきゃいけないし、絶対に忘れてはダメ。そのためにはどう動いたらゴールに絡めるか。このチームで結果を残して、またビッグクラブでプレーしたいんです」
サンタカタリーナ州1部リーグが終われば、4月末からはブラジル全国選手権4部リーグが始まる。グループリーグを勝ち上がれば11月までプレーできるが、敗退すれば9月で試合が終わってしまうサバイバルが待っている。無名のチームから、再びブラジルのトップリーグへ這い上がろうとしている東城。まず目指すのは公式戦5年ぶりのゴール。そして、持ち前の貪欲さでゴールを重ねていけば、再び夢への扉は開くはずだ。
(福岡吉央 / Yoshiteru Fukuoka)