“仮想日本”で臨んできたポーランドを韓国はどう見たか? 「背後を狙うプレーは効果的」
ポーランドは「精度の高いパスをFWの高い打点に合わせてくる」
また総合ニュースサイト「クッキーニュース」は、ポーランド代表の特徴について、「ポーランドは守備で隙を見せれば、ミドルシュートを狙ってくる。サイドでチャンスができれば、ペナルティーエリア内にクロスボールを何度も蹴り込んでくる。精度の高いパスをFWの高い打点に合わせてくるのが特徴だった」と分析している。
スポーツ紙「スポーツ東亜」は「前半32分に左サイドのクロスから、レバンドフスキにヘディングで決められたシーンでは、簡単にサイドの突破を許してクロスを上げられていた」と指摘し、隙を見せたり集中力が途切れると、必ずそこを突かれることを懸念している。
韓国はポーランドに敗れ、守備面での課題を浮き彫りにした。ロシアW杯で日本は、ポーランドを相手にどのように戦うべきなのか。その答えは韓国の敗戦を分析することで、少し見えてくるのかもしれない。
(金 明昱 / Myung-wook Kim)
金 明昱
1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。