伊紙がサッスオーロ戦の本田を高く評価も「不十分」

「ミランは彼に支えられている」

 ACミランの日本代表FW本田圭佑は、17日の敵地サッスオーロ戦に右ウイングで先発出場し、後半33分までプレーした。試合は2-3で敗れた。ゴールなどの結果は出せなかった本田だが、数的不利に陥ったチームでの奮闘が評価され、イタリア地元紙からチーム内で最優秀選手に選出されている。
 「ガゼッタ・デロ・スポルト」紙は本田にチーム最高点の6.5点を与えた。寸評では「日本人サムライバージョン。このミランは、彼に支えられている。なぜなら彼にはやる気も、リズムも、ドリブルもある。だが、あきらかにそれでは不十分」と指摘されている。本田は奮闘し、チームを支え ているが勝利に導けず、同時に「不十分」だとも指摘している。
 先制点を決めながらも退場処分となった、イタリア代表MFボナベントゥーラは6点。FWデストロ、MFファン・ヒンケル、DFパレッタの3人が最低の5点で並んだ。
 一方、「コリエレ・デロ・スポルト」紙は本田にチーム最高タイの6点を与えている。寸評では「彼はプレーしていた。インザーギが交代させたら怒る」としており、オランダ代表MFデヨングと同評価だった。退場したMFスソ、ボナベントゥーラ、さらにはファン・ヒンケル、FWデストロ、パッツィーニ、DFパレッタ、アレックス、GKディエゴ・ロペスが軒並み5点で最低点となっている。
 「トゥット・スポルト」紙は、本田に平均点の5.5点を与えている。「よく走り、目立つプ レーをみせたが、彼の提案は無駄に終わった。時間がたつにつれて消えた」と、寸評ではこう評価されている。
 最高点は、ゴールを決めたDFアレックスの6.5点。最低点はDFボネーラの4.5点となった。
 本田は前節ローマ戦で2アシストを決めて2-1の勝利に貢献したが、今回は奮闘実らず。残り2試合。来季につなげるために、目に見える結果を出したいところだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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