「何か動画などを見ているのなら伝える術もあると思う」

　選手たちの意見も様々だ。「もちろん、（0-1敗戦の理由を）自分たちに目を向けないといけないのは間違いないけど、ただそれが全てではないというか、やり切れない思いはあります」とDF谷口彰悟が悔しさを語れば、「基準が毎試合変わると……。もちろんレフェリーには個人差があるからアジャストしないといけないけど、そういうサッカー以外のところで気を遣いすぎた試合だった」とMF中村憲剛も振り返っている。

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　また中盤で奮闘していたMF阿部浩之は、「先に点を取れなかったことが全てかなと思う」と自分たちに目を向けつつ、判定に関してはこれがきっかけとなってリーグ全体が改善していければと語っている。

「（判定に関しては）運が悪いと言えば悪いし、リーグの問題と言えばリーグの問題。これでリーグが改善してくれればいいというか、何か動画などを見ているのなら伝える術もあると思うし、そういうのも含めて全体的に一歩成長すればいいのかなと思います。いろいろと意見はあると思いますけど、これを糧にリーグがいい方向に行けばと思います」

　一つの判定によって状況が大きく変わった一戦は、今後も日本サッカー界全体で話し合っていかなければならない問題となるだろう。阿部の言うように、これを糧にリーグ全体で成長していくことができるのか。判定が変わることはないが、この一件を機により良い改善がなされていくことを期待したい。