アンチェロッティのレアル残留に追い風 ライバルの指揮官からも称賛の声

「失えば重大な損失」

 今季無冠が濃厚となっているレアル・マドリードのカルロ・アンチェロッティ監督は、去就問題が浮上する中、意外な人間がイタリア人監督続投に支援を打ち出している。スペイン地元紙「AS」が「シメオネいわく、もしも、アンチェロッティが去れば、それはマドリードの損失だ」と報じている。
 アトレチコ・マドリードのディエゴ・シメオネ監督は、記者会見で、監督や選手の去就問題などで避難渦巻く同じ街に本拠を置くレアルについての質問を受けた。
 アンチェロッティ監督の去就問題について触れたシメオネ監督は「彼は最高の監督だ。そして、人格的 にも偉大な監督だ。もしも、マドリードが彼を放出したならば、彼らは重大な存在を失うことになる。なぜなら、彼はチームを調理してきた存在だ。もしも、アンチェロッティがいなくなれば、それはマドリードにとっての損失となるだろう」と、語った。
 アンチェロッティ監督は後半戦の失速でメディアの批判の矢面に立たされている。だが、DFセルヒオ・ラモス、マルセロ、MFトニ・クロースら主力が続投を熱望するなど、次々と選手が擁護を表明。地元紙のアンケートでも「カルレット」の続投を望むサポーターの声が6割を超えている。
 そして、ダービーを戦う宿敵の指揮官もその手腕をたたえている。
 窮地に立たされていたイタリアの名将だが、ここに来て残留に追い風が吹いている 。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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