パトリックが古巣相手に決勝弾! 序盤戦“天王山”、広島が川崎を1-0撃破
両者が攻め合った一戦、終盤にセットプレーから広島が決勝点
首位の川崎フロンターレは31日、J1リーグ第5節で2位サンフレッチェ広島とホームで対戦。今季序盤戦の天王山となったゲームは、終盤にかつて川崎に在籍した広島のFWパトリックが決めてアウェーの広島が1-0で勝利し、首位に浮上した。
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ホームの川崎は、日本代表の欧州遠征に参加していたFW小林悠とMF大島僚太がスタメンから外れ、FW大久保嘉人とMF森谷賢太郎が先発のピッチに立った。一方、広島は前節から2枚を変更。MF川辺駿とFWティーラシンがベンチスタートとなり、MF柴崎晃誠とFW工藤壮人が先発に名を連ねた。
序盤からボールを保持する川崎と、組織的な守備から素早い攻撃を仕掛ける広島という構図で試合は進む。最初にビッグチャンスをつかんだのは川崎。前半11分、MFエドゥアルド・ネットの鋭い縦パスからMF阿部浩之を経由して大久保が前を向く。だが、ペナルティーエリア内で一瞬フリーになった大久保の左足シュートは、広島のGK林卓人のビッグセーブに防がれてゴールとはならなかった。
川崎Fはこの攻撃を含めて相手の陣地に侵入しながら攻め込んでいくが、最後のエリアでなかなか相手を崩せずゴールを奪うことができない。対して広島は、数少ない好機にゴール前を襲っていくものの、こちらもゴールを奪うことないまま前半をスコアレスで折り返した。
後半もチャンスを作り出していたのは川崎だった。後半5分に右サイドのCKからMF家長昭博がヘディングを狙えば、同7分にもショートカウンターから家長がシュート。どちらもゴールには至らなかったが、あと一歩という場面を作っていく。同15分には森谷に代えて小林を投入し、より攻撃的な布陣に変更することで攻勢を仕掛けていった。
しかし、終盤にはDF登里享平が負傷交代するなど、あと一歩攻め込むことができない。すると同40分、広島にワンチャンスを生かされる。左CKからゴール前で混戦になったところを、最後はパトリックに左足で決められ痛恨の失点。その後、微妙な判定で川崎の同点ゴールが取り消される不運もあった一戦はこのまま終了し、1-0で勝利した広島が川崎と入れ替わって首位に浮上した。