「いくぞ!1981年!谷間の世代」 浦和MF阿部勇樹、“戦友”石川直宏との2ショット公開
浦和の練習場をアテネ世代の同期である石川氏が訪問したと、ツイッターで報告
J1の浦和レッズは、今季リーグ戦で開幕から4戦未勝利(2分2敗)と低調なスタートとなった。そのなかでチーム在籍通算11年目を迎えた36歳の元日本代表MF阿部勇樹は、ここまで第2節サンフレッチェ広島戦(1-2)にフル出場したのみで、残りの3試合ではベンチを温めている。チーム同様に苦しい序盤戦となっているが、そんな阿部のもとを一人の戦友が訪れたという。
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阿部が30日に自身の公式ツイッターに投稿したのは、浦和の練習場で撮影した元日本代表MF石川直宏氏との2ショット写真だった。昨季限りで現役を引退した石川氏は、阿部と同じ1981年生まれの36歳。横浜F・マリノスの下部組織からトップデビューを果たし、2002年以降はFC東京で16シーズンにわたって活躍した。阿部にとっては「刺激を与えてくれるライバル」だったという。
一方で阿部も「ジュニアの時からだから20年以上、共に戦って来た仲間」と綴った通り、年代別代表などで長年にわたって共闘。だが彼ら81年生まれ組には、かつて「谷間の世代」という有り難くない呼び名があった。MF小野伸二(現北海道コンサドーレ札幌)やFW高原直泰(現沖縄SV)ら一つ上の79・80年生まれ世代は、99年のナイジェリア・ワールドユース(現U-20ワールドカップ)で準優勝の快挙を成し遂げ「黄金世代」として君臨した一方、彼ら81年と82年生まれ世代は2001年アルゼンチン・ワールドユースでグループリーグ敗退。さらに阿部と石川も出場した04年アテネ五輪でもグループリーグ敗退と、世界の舞台で思うような成績を残せなかった。
もっとも、彼らはそうした呼び名に屈することなく、その後は各クラブで中心選手となってJリーグの舞台で輝き、日本代表でも活躍。阿部は10年南アフリカW杯に出場し、チームの中核を担ったアテネ世代の一員としてベスト16進出に大きく貢献している。
そんな同じ時代を駆け抜け苦楽をともにした戦友との久しぶりの再会に、阿部も満面の笑顔を見せ、「明日からまた頑張ろう!!いくぞ!1981年!谷間の世代」と綴った。返信欄にはファンから浦和での試合出場を望む声も届いているが、36歳となった稀代のユーティリティープレーヤーは、昨季アジア王者復活の原動力となれるだろうか。