J1クラブの大半が「地獄の15連戦」へ! 勢いに乗りたい第5節、川崎と広島が頂上決戦
17位に低迷する浦和は敵地で磐田と対戦
ここまで6位と悪くない出足となった“常勝軍団”鹿島アントラーズは、ホームで11位北海道コンサドーレ札幌との一戦を控える。最終ラインの中央を務めるDF昌子源とDF植田直道のコンビが日本代表遠征明けなのはコンディション面で不安要素だが、ACLでも好調を維持するだけに、しっかりと札幌に勝利して良い流れを作りたい。一方、札幌を率いるミハイロ・ペトロヴィッチ監督は、浦和を指揮していた時代にカシマスタジアムでは好成績を残している。相手や敵地に関係なく攻撃的にゲームを支配することを狙うのは確実なだけに、先にゴールを奪う展開に持ち込みたい。
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そして、前節で川崎に敗れ今季リーグ戦で初の敗戦を喫した5位名古屋グランパスは、9位サガン鳥栖とのアウェーゲームに臨む。それでも風間八宏監督が構築するショートパスを主体とした攻撃的なサッカーは、今季のJ1に旋風を巻き起こす予感を感じさせる。一方の鳥栖を率いるのは、対戦相手によってチーム戦術を変化させるマッシモ・フィッカデンティ監督。イタリア人指揮官が、前がかりに攻める名古屋に対し、どのような戦術プランでホームでの勝利を奪いに来るのか、注目したいところだ。
唯一の日曜日開催となるのが、ここまで未勝利で17位に沈む浦和がアウェーに乗り込みジュビロ磐田と対戦する一戦だ。浦和はここまで3得点と攻撃が機能しない上に、無失点の試合もなしと良いところがない。前節の横浜FM戦ではウイングを配置しない変則的な4-4-2にトライしたが実らず、迷走し始めている。この中断期間でどこまで立て直せたのか、今後への試金石となる一戦になりそうだ。一方の磐田はMF中村俊輔とMFアダイウトンが負傷と台所事情は苦しい。ここまで勝ち点4の13位タイと苦戦しているだけに、MF山田大記やFW川又堅碁などが奮起して上位進出を狙いたいところだ。
この第5節からルヴァン杯出場チームは、ロシア・ワールドカップ中断期間前の最後となる5月19日と20日の第15節まで、全ての週末とミッドウィークに試合が入る「地獄の15連戦」に突入。ACLでグループステージを突破したチームも同様の日程となる。この間は各チームとも、1週間をかけてコンディション調整や戦術確認を行う時間が物理的に足りなくなる。勢いが何よりも重要なファクターとなるだけに、今週末の結果が各チームの前半戦を占う上で大きなウェートを占めることになりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)