J1クラブの大半が「地獄の15連戦」へ! 勢いに乗りたい第5節、川崎と広島が頂上決戦

最下位のG大阪、リーグ最少得点のFC東京と激突

 逆にここまで1分3敗で最下位に沈んでいるガンバ大阪は、FC東京とのアウェーゲームになる。今季就任したレヴィー・クルピ監督による戦術が浸透していない苦しい序盤戦を過ごしただけに、リーグワーストの8失点を喫している守備陣を中心に、この中断期間でどれだけ立て直せたか。一方のFC東京はリーグ最少タイの2得点と攻撃力に難を抱えて、1勝1分2敗の13位タイ。低調な攻撃陣の中で、スーパーサブで投入されるFW久保建英は期待の持てるプレーを繰り返しているだけに、16歳の新鋭による勝負どころでの一撃に期待せざるを得ない状況だ。

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 また、ACL出場チームの中で唯一の未勝利で15位に沈むセレッソ大阪は、ホームに湘南ベルマーレを迎える。C大阪はMF清武弘嗣が離脱中の上、MFソウザが中断期間のトレーニングマッチで負傷離脱。MF山口蛍とFW杉本健勇は日本代表の遠征明けと不安要素は大きく残っている。一方の10位湘南は公式戦2連敗で中断期間に入ったものの、中心メンバーに離脱者はなくベストメンバーが揃う。その差がピッチ上にどれだけ現れるかが勝敗の分かれ目になりそうだ。

 そして、ここまで無敗で4位のベガルタ仙台は、ホームで昇格組の16位V・ファーレン長崎を迎え撃つ。ともに3バックシステムを採用するが、ボール保持は仙台に傾くことが予想される。リーグ4試合で3得点のFW石原直樹を中心に、守備を固める長崎に焦れることなく試合を進めたい。一方で、悲願のJ1初勝利を早く達成したい長崎は、しっかり守ってから長身FWファンマとスピードのあるFW鈴木武蔵を生かしたカウンターに活路を見出す。左サイドで積極的に仕掛けるMF翁長聖のプレーにも注目だ。

 また、こちらも無敗をキープする3位の清水エスパルスは、12位の横浜F・マリノスをホームに迎える。清水はポゼッションこそ高くないものの、効率の良い攻撃でここまでリーグ最多8得点を挙げている。一方の横浜FMはアンジェ・ポステコグルー監督の指揮下でポゼッションサッカーに取り組み、ボール支配率は急速に上昇しているが、それをゴールにつなげるところにはまだ課題が大きい。清水は横浜FMにボールを持たせながら試合をコントロールし、上手く術中にハメることができればホームでの勝利を手にできる可能性が高まるだろう。

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