インテルに身売り話浮上 中国企業が撤退視野、780億円を支払える買い手は現れるか
実質的なオーナーの蘇寧グループはわずか2年でインテルを手放すのか
イタリアの名門インテルは、中国企業の蘇寧グループが実質的なオーナーとなっている。しかし、わずか2シーズンで身売り話が浮上している。イタリア紙「コリエレ・デラ・セーラ」が報じた。
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インテルの株式を買い取った蘇寧グループは一昨季から実質的なオーナーとなった。中国で保有する江蘇蘇寧との間で選手の移籍交渉をさせるなど、影響力を強く発揮しようとしていたが、すでにインテルの売却を視野に入れているという。
記事では、「蘇寧グループはインテルをすでに手放す気でいるが、6億ユーロ(約780億円)の買い手がついていない」と指摘。蘇寧グループの評価額をクリアする買い手が現れれば、すぐにでもインテルから撤退する構えのようだ。
来季の監督人事についても、現在のルチアーノ・スパレッティ監督はUEFAチャンピオンズリーグの出場権を得れば続投ながら、蘇寧グループがクラブを手放せば、新たな買い手次第で目標を達成したとしても保証はないという。
同じミラノを本拠地とするACミランもまた、中国への株式売却を行い今季に向けて大型補強に打って出るも、成績が伴わずにわずか1年で主力選手を売却せざるを得ない危機にさらされている。直近2年間に一気に“チャイナ・タウン”と化したミラノのサッカー事情だが、その内情はどちらもトラブルを内包しているのが現実だ。
果たして、インテルはわずか2年での身売りで新体制を迎えることになるのか。巨額予算が必要な名門の経営に打って出る買い手が現れるかどうかは、クラブの根幹を揺るがすことになりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)
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