ブラジル代表MFコウチーニョ、オシャレ股抜きを同僚絶賛「ネイマールと同レベル」
ドイツ戦で二人に囲まれるなか、サンバのようなステップで局面を打開
サッカー王国ブラジルは現地時間27日、国際親善試合でドイツと対戦。20歳のFWガブリエル・ジェズス(マンチェスター・シティ)が決めた虎の子の1点を守り切り、敵地で1-0と勝利を飾った。エースのFWネイマール(パリ・サンジェルマン)が不在のなか、23日のロシア戦(3-0)と合わせて3月シリーズを2連勝で終えたが、ブラジルサッカー連盟(CBF)は“豪華すぎる代役”の華麗なプレーに脚光を当てた。
ブラジルは前半37分にMFウィリアン(チェルシー)が右サイドから上げたクロスに、ゴール前に飛び込んだジェズスが頭で合わせて先制点を奪った。その後はドイツ相手に追加点を奪えなかったが、テクニックで魅せたのが左ウイングで先発出場したMFフィリペ・コウチーニョ(バルセロナ)だった。
前半、左サイドをドリブルで駆け上がった際、MFレオン・ゴレツカ(シャルケ)とMFヨシュア・キミッヒ(バイエルン)の二人に囲まれた。しかし、コウチーニョは右足でボールをまたぐシザーズをはさむと、すぐさま右足アウトサイドで右側に切り返してゴレツカの股を抜き、ゴール前の味方にパスを通してチャンスを演出した。
いとも簡単に見せる凄技を、CBF公式ツイッターが「タッチラインの近くで二人のマーカー? フィリペ・コウチーニョには関係ない」と動画付きで紹介。コメント欄には、ファンから「オシャレなドリブル」「コウチーニョは神」「魔術師」「サンバを見せてくれた」「ネイマールがいなくても安心」と称賛の言葉が並んだ。
また、英スポーツメディア「スポーツ・バイブル」は「魔法の瞬間」と題し、「華麗なステップでナツメグ(股抜き)を決めた」と報道。同僚のDFダニエウ・アウベスが「コウチーニョはネイ(ネイマール)と同じレベルの選手だと思う」と欠場したエースに匹敵する能力の持ち主だと称えたコメントを紹介している。
右足第5中足骨の骨折でリハビリ中のネイマールに向けても、堂々たる“宣戦布告”となった。