英代表FWヴァーディ、VAR判定の“カラクリ”に苦言 「何が起きているか分からない」

ヴァーディがVAR判定に対して疑問を呈した【写真:Getty Images】
ヴァーディがVAR判定に対して疑問を呈した【写真:Getty Images】

イタリア戦でVAR判定の末にPKを取られて引き分け 「まだ問題があるように思う」

 イングランド代表FWジェイミー・ヴァーディ(レスター)が、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の問題点を指摘。システム使用時に「何が起こっているか分からない」と主張した。英紙「デイリー・スター」が報じている。

 イングランド代表は現地時間27日、ロンドンのウェンブリー・スタジアムでイタリア代表と国際親善試合を実施。前半26分にヴァーディのゴールで先制するも、後半42分にPKを決められて1-1の引き分けに終わった。

 この一戦でポイントの一つになったのは、イタリア代表が同点に至るPKを得た場面だ。代表デビューを飾ったイングランド代表DFジェームス・ターコウスキー(バーンリー)が、イタリア代表FWフェデリコ・キエーザ(フィオレンティーナ)をペナルティーエリア内で倒した際にデニス・アイテキン主審が笛を吹き、VAR判定が適用された。結果、数分間の協議の末にPKが宣告され、これをFWロレンツォ・インシーニェ(ナポリ)がきっちり決めた。

 代表通算7点目を挙げるも勝利につながらなかったヴァーディは、「明白なのは、VAR判定のほとんどが、選手やサポーターたちからすれば何が起こっているか分からないということだ」とVARに対して疑問を呈している。

「VARが使用中だということは言っていいが、そこで何が起こっているのか誰にも分からない。そして(アディショナルタイムが)5分追加されたように、明らかに時間がかかっている。これはまだ問題があるように思うが、他の国で上手く仕事をしているのか誰か知っているのかい?」

 ヴァーディが指摘するように試合中に長い中断が生まれるなど、VARはまだまだ問題点が多い。国際サッカー連盟(FIFA)はロシア・ワールドカップでのVAR導入を正式に発表しているが、果たして本大会までに改善できるだろうか。

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