レアルU-15に根付く「マドリディズモ」 プレーに垣間見えた“白い巨人”の矜持とは?
中井が注目を集めるなか、FWサラ、MFディエゴ&デラビボラらが躍動
レアル・マドリードと言えば、世界中のサッカーファンで知らない人はいないクラブだ。全てのクラブ関係者、ファンが勝利とタイトルを欲するメンタリティーは「マドリディズモ」とも表現されるが、それは10代中盤の育成年代でも共通のようだ。
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現在、レアルは「カデーテB」と呼ばれるU-15世代が、神奈川県で行われている「キリンレモンCUP2018」に参加している。“ピピ”の愛称で知られるMF中井卓大が所属していることもあって注目度は高いが、27日に行われた初戦の湘南U-15戦では2-2のドローに終わった。それでも、翌28日には三菱養和ジュニアユース戦で4-0、SC相模原ジュニアユース戦では中井のゴールを含む8-1の圧勝を飾った。
個々のレベルを見ると、中井を含めてさすがレアルのエンブレムの下に集う選手たちだった。最前線を担う背番号9のFWサラは、ドリブルで相手を抜き去って強烈なシュートを突き刺したかと思えば、最終ラインの裏に抜け出し、相手GKをあざ笑うかのようなループシュートを決めるなど豊富なバリエーションを見せつけた。また背番号20のMFディエゴが足技でマーカーを翻弄する姿は、トップチームの20番、スペイン代表MFマルコ・アセンシオを想起させるようなプレーぶりだった。
鮮やかな技術とともに印象的だったのは、自己主張の巧さだ。例えば、途中出場した11番MFデラビボラである。まるでブラジル代表DFダビド・ルイス(チェルシー)のようなヘアスタイルを振り乱し、強烈な初速で相手を置き去りにし続けたが、三菱養和戦の後半にこんなシーンがあった。