阪口夢穂が語る“新ベレーザ像” クラブ史上3度目のリーグ4連覇へ「刺激的な毎日」
変幻自在なスタイルとアンカー挑戦に高まる期待
なでしこリーグ(日本女子サッカーリーグ)1部の日テレ・ベレーザは今季、永田雅人新監督を迎え、クラブ史上3度目のリーグ4連覇を目指す。MF長谷川唯やDF清水梨紗ら若手が中軸を担い、キャプテンがDF岩清水梓からFW田中美南に受け継がれるなか、中盤でチームを支えるのが加入7年目のMF阪口夢穂だ。史上初の3年連続リーグMVPを受賞した彼女が見据える「新しいベレーザ像」とは――。
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昨季までのベレーザは、4-4-2システムのなかで選手間の距離を近く保ち、攻守ともに自分たちからアクションを起こすサッカーを見せてきた。しかし、今季4-1-4-1をベースに、「チーム全体がゾーンディフェンス中心に取り組んでいる」と永田監督は大きな変化を挙げる。攻守ともに臨機応変さが求められる戦術において、重要なアンカーを任せられている阪口は、新しいサッカーの印象と自らの役割を次のように語る。
「今年はあまり動きすぎずに、良いスペースを取りながら、相手の状況によってポジションを変えるというのをテーマにやっています。普段は前線に上がって、センタリングに合わせて飛び出したりするのが好きですが、今は後ろでゲームをコントロールすることを意識していますね。監督が掲げるサッカーを全員が体現できるようになったら、すごく面白くなると期待しています」
スタートポジションこそ従来のボランチより下がり目になるとはいえ、永田監督からは「状況によっては上がってもいい」と言われているという。昨季よりもサポートに回るプレーが増えるなかでも、セレッソ大阪堺レディースとの開幕戦(3-1)では左サイドを崩す間にペナルティーエリア内に巧みに入り込み、力強いヘディングシュートでチームの2018年初ゴールを記録。「新しいことにチャレンジしているので、刺激的な毎日です」と阪口は笑う。