「自分が中心になる」 なでしこJのニューヒロイン長谷川唯が描く“世界への道”
「オーストラリア戦は本当に厳しい戦いになる」
――3月のアルガルベカップは6位という結果でした。2014年にU-17女子W杯初優勝を経験するなど、年代別代表で世界大会を知る長谷川選手は、世界との“距離感”をどのように感じていますか?
「アンダー世代の頃は、フィジカルに長けたチームと日本のように技術があるチームのぶつかり合いで、テクニックには差がありました。でも、年代が上がるにつれて各国の技術も高くなっていて、オランダやスペインの個々のボール捌きはすごく上手くなっている印象を受けます。あとは、U-20とA代表ではフィジカルの違いが大きい。U-20で通用していたスピードの部分も、A代表になると全くついていけないくらいの差が出てしまう。それに対して、日本は技術を上げるのと同時に、追い抜くのは難しいにしてもフィジカルを最低限まで上げていくことが必要かなと」
――アジアカップではグループリーグでベトナム(7日)、韓国(10日)、オーストラリア(13日)と対戦します。
「韓国はE-1(選手権)、オーストラリアは(2017年)夏にアメリカ遠征で対戦しました。特に、オーストラリアは個々の力が強いだけでなく組織の部分も底上げしてきていて、完成度も高い。アメリカでの試合(2-4)は活動期間の違いもありましたが、日本との力の差が出たという意味で、個人的にイメージが強く残っています。ヨーロッパの選手のようなフィジカルもあるので、本当に厳しい戦いになると思います」
――そのなかで、長谷川選手が描くプレーのイメージは?
「代表ではサイドをやることが多くて、今は1対1の仕掛けを意識しています。自分は味方を使って崩す形が多いですけど、ワールドカップやオリンピックに向けて、海外の選手相手にも1対1で勝っていかないといけない。個人で局面を打開して、ゴールやアシストを増やしていきたいです」