「自分が中心になる」 なでしこJのニューヒロイン長谷川唯が描く“世界への道”
代表デビューから1年、なでしこJの中心選手に成長
なでしこジャパン(日本女子代表)は4月1日にガーナ代表と国際親善試合を行い、6日からはヨルダンで女子アジアカップの戦いに挑む。2019年の女子ワールドカップ(W杯)フランス大会の出場権を懸けた重要な大会で、活躍が期待される一人が高倉監督の秘蔵っ子と言えるMF長谷川唯(日テレ・ベレーザ)だ。2017年3月の代表デビューからわずか1年、攻撃の中心選手に成長した21歳が思い描くビジョンとは――。
――いよいよW杯行きの切符を懸けた女子アジアカップが始まります。
「去年の今頃は、自分が生き残るために試合で結果を出さないといけない、アピールしなきゃいけない立場でした。でも、1年経って代表に定着できたなかで、『自分が中心になってやる』という自覚も出てきています。周りを生かして、チームの勝利に貢献するプレーを心がけたいと思います」
――長谷川選手はU-17、U-20でも高倉麻子監督の下で戦っています。改めて、高倉監督が目指すサッカーの印象は?
「攻撃と守備で大きく分けず、チーム全体として戦うのが特長かなと。守備の選手も攻撃参加するし、攻撃の選手も守備ができないといけない。その分、自由に動けるというか、パスサッカーのなかでも運動量を多くして、どんどん人を追い越していったりします。特に、自分は『自由にやっていい』と言われているので、このサッカーに運動量は欠かせないですね」
――高倉監督はどのようなタイプの指揮官でしょう?
「ピッチ内ではすごく厳しいことも言いますし、怒ることも多いです。でも、普段はやさしくて、楽しいことが好き(笑)。オンとオフがはっきりしている監督だと思います」