「慢性的に不満を抱えている」ハリルの原動力は? 批判に対する“反骨精神”を強調
ウクライナ戦前日会見で語る 「プレッシャーのないW杯は存在しない」
日本代表は27日に“仮想ポーランド”と位置づける国際親善試合ウクライナ戦を控えるなか、バヒド・ハリルホジッチ監督が試合前日の公式会見に出席し、「私は慢性的に不満を抱えている」と告白。その理由についても明かしている。
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
ベルギー遠征中の日本代表は、23日のマリ戦で1-1と引き分けた。6月のロシア・ワールドカップ(W杯)で対戦するセネガルを想定した試合ではPK献上で先制されるも、途中出場のFW中島翔哉(ポルティモネンセ)が後半アディショナルタイムに代表デビュー弾を決めて、辛くもドローに持ち込んでいる。
ハリル監督はマリ戦後、チームのパフォーマンスに落胆の表情を浮かべていたが、ウクライナ戦の前日にも再び言及。すると「私は慢性的に不満を抱えている監督だ」と口にし、その理由について「なぜなら勝利に飢えているからです」と説明している。
「この姿勢がプレッシャーだと思う人もいるかもしれないが、プレッシャーのないワールドカップは存在しない。そのプレッシャーの中で見せていかなければいけない」
代表チームに対して様々な意見が上がるなか、「私も批判されれば、さらに見せたいと思う」と反骨精神をちらつかせている。その一方で、「最終予選1戦目の後、敗退したかのような雰囲気になった。その状況をいまだに忘れられない。私は生き残っていますし、最終予選を勝ち残ることができた」と“批判の波”を乗り越えたと胸を張った。
選手たちが意欲的に臨む状況を作りたいと語るハリル監督。日々強くなる重圧を見据えつつ、「プレッシャーはこれからさらに強くなるが、責任感を持って全員に行動してもらいたい。そうやってチーム全体で前進していきたい」と強調した。
指揮官の不満を少しでも解消するには、まずはウクライナ戦での勝利が求められる。マリ戦後から日本代表に流れる重苦しいムードを、払拭できるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部・大木 勇 / Isamu Oki)