ハリル監督、W杯初戦でコロンビアに黒星覚悟!? 「現時点で勝つのは幻想に近い」
フランス戦を現地観戦し強さ実感も、真意は「W杯では何が起きてもおかしくない」
日本代表は現地時間27日に“仮想ポーランド”と位置づけているウクライナとの国際親善試合に臨むが、試合前日のトレーニング前にバヒド・ハリルホジッチ監督が公式会見に出席。6月のロシア・ワールドカップ(W杯)初戦で激突するコロンビア戦に言及し、「勝つのは現時点で幻想に近い。おとぎ話はしたくない」と厳しい展望を示している。
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日本代表はロシアW杯の初戦で南米の雄コロンビアと対戦する。23日にはフランスに逆転勝利を収めるなど強さを見せつけたコロンビア。ハリル監督もフランスで行われた一戦を観戦し、その強さを実感したという。
「コロンビアに勝ちたい気持ちがあっても、本日の時点では幻想に近い。2カ月後はどうなっているか分からない。だがコロンビアに勝つというおとぎ話はしたくない」
“現時点では”という前置きをしながらも、日本がコロンビアに勝つのは不可能に近いと厳しい見通しを口にしている。もっとも、ハリル監督が強調しているのは、本大会までにその差を埋めていくという強い意志だ。
「自分たちの特徴を認識しながらしないといけない。W杯では何が起きてもおかしくないし、起こせると認識させていきたい。選手たちが意欲的に臨めるようにしたい」
“W杯で何かを起こす”という気概をハリル監督は抱いており、そのために全身全霊を傾けると宣言している。
「そのために多くの仕事が残っている。もちろん批判は簡単であり、皆さんが私を非難しても私は問題ない。私は皆さんの前で選手を批判することはない。全てはチームを良くしていくためです」
「コロンビアに勝つのは幻想に近い」発言の真意は、選手たちへの発破だろう。まずは27日のウクライナ戦で、日本代表の強さを改めて誇示できるか注目が集まる。
(FOOTBALL ZONE編集部・大木 勇 / Isamu Oki)