日本代表が直面する”極限の行き詰まり” 3カ月後のW杯へ「窮すれば通ず」となるか
変化の前兆を感じる本田「こういう場面に出くわせることは光栄」
「窮すれば通ず」の格言がある。物事が行き詰まった時、かえって新たな活路が開けるという意味だ。出典は変化の原理原則を記した中国の古典「易経」だが、「窮すれば則ち変じ、変ずれば則ち通ず」となっており、窮してから通ずるまでの間に“変化”の段階があると説く。
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今の日本代表に照らし合わせると、行き詰まるところまで到達した結果、チームにある変化が生まれ、そして活路が開けるというプロセスになる。言い方を変えれば、“極限の行き詰まり”が道を開くきっかけになるということだ。
本田は「普通、集団って原点回帰するものがあったりする。それが今、日本のサッカーにないっていうのは確かに脆いところがある。楽な道がないんですよ」と現状を分析。その一方で、「でもこれをネガティブに考えず、そうやって歴史って築かれていくので、逆にこういう場面に出くわせることは光栄なこと」と語り、まるで変化の前兆を感じているかのようなコメントを残している。
楽な道がない状態の日本だが、この困窮状態が極まってこそ新たな活路が開けることを古典は示す。ベルギー遠征を通して問題と向き合い続けている日本代表は、まさにその途上にいる。一連の段階を経た後、脱皮を遂げた日本代表の姿が見られるに違いない。
(FOOTBALL ZONE編集部・大木 勇 / Isamu Oki)
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