日本代表が直面する”極限の行き詰まり” 3カ月後のW杯へ「窮すれば通ず」となるか
マリ戦を受けて課題が噴出、チームの方向性を問う議論も浮上
バヒド・ハリルホジッチ監督率いる日本代表はベルギー遠征を敢行するなか、23日の国際親善試合マリ戦は1-1のドローに終わった。辛うじて引き分けに持ち込んだ“仮想セネガル戦”を受けて攻守両面の課題が浮上し、選手たちも危機感を抱いている。現在の日本代表は試行錯誤の日々を送っているが、中国の古典が示すように“極限の行き詰まり”に到達してこそ、チームは新たな道を見出せるのかもしれない。
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6月のロシア・ワールドカップ(W杯)グループリーグ第2戦で対戦するセネガルを想定したマリ戦では、前半44分にDF宇賀神友弥(浦和レッズ)がPKを与えて先制点を献上。攻め手をなかなか見い出せない日本は、途中出場のFW中島翔哉(ポルティモネンセ)が後半アディショナルタイムに代表デビュー弾を決め、辛うじて1-1のドローで終えている。
日本代表を取り巻く環境は、決して穏やかなものではない。マリ戦を受けて選手たちも課題を口にし、チームへの風当たりは徐々に強さを増している。そして状況の危うさを最も感じているのが、選手たち自身だろう。一様に改善の必要性を訴え、「話せばどうしても悪いところばかり出てしまう」(本田圭佑/パチューカ)、「今修正しないと手遅れ」(長友佑都/ガラタサライ)などの声も上がっている。
マリ戦後、DF槙野智章(浦和)は長友と話し合い、その内容は「2010年南アフリカW杯の時のような戦い方をするのか、自分たちが攻撃を掲げた2014年ブラジルW杯のような戦い方をするのか」というものだったと明かした。チームの方向性という根幹の話も浮上しているが、状況が極限まで窮した時に道が開ける可能性を中国の古典は示している。